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Google Earth ではユーザのラスタファイルを選択し て PC 上で自由に重ねることが出来ます。TNTmips や TNTedit で用意した様々なタイプの地理データオブジェ クトから、Google Earth に重ねられるラスタを作ること ができます。これらのラスタは、GIF (*.gif)、TIFF (*.tif)、 PNG (*.png) か JPEG (*.jpg) 形式で、同じ名前のキーホー ルマークアップ言語(*.kml)ヘッダーファイルが同じ ディレクトリになければいけません。KML ファイルに は位置情報と、Google Earth がラスタをローカルレイヤ として使うために必要なデータが含まれています。 ベクタ、CAD、シェイプや他の TNT オブジェクトを 上の 4 つのラスタタイプのいずれかに変換することに よって、オーバレイとして Google Earth に加えること が出来ます。PNG ファイルは透明性と圧縮性を持ち、8 ビットカラー合成または 32 ビットのトゥルーカラー RBGalpha 画像として使えるので、PNG ファイルを使う ことをお勧めします。PNG ファイルに変換された図形オ ブジェクトやピンマップ、他のオブジェクトは、この図 に示すように図形要素以外の場所は透明になります。も しポリゴン要素や記号が部分的に透明色を使っている場 合、それらもPNGファイルでは部分的に透明になります。 どの TNT ラスタオブジェクトも、*.kml ヘッダーファ イル付きでエクスポート出来ます。Google は公認のリ ストに新しい形式を加えるかもしれません。KML ファ イルを出力するオプションは、JPEG2000 圧縮ラスタ (.jp2)、MrSID(.sid) 等 の よ う な ラ ス タ の エ ク ス ポート形式で選択出来ます。他のソフトウェア も、ARC/INFO ワ ー ル ド や MapInfo TAB フ ァ イルと同様に、位置情報を提供する手段として KML ファイルを採用するでしょう。TNT のエク スポート処理はいずれのエクスポートラスタ形 式に対してもこれらの補助ファイルを作成しま す。 現時点で Google Earth が使う座標参照系は、 平均海水面上の標高値を持った 10 進法での WGS84 の緯度経度だけです。Google Earth に表 示するのが目的であれば、この座標系でオブジェ クトを作るようにしてください。あるいは変換 してからエクスポートします。 エクスポート Google Earth 用のラスタ Google Earth の 画 像 上 に TNT で 作 成 し た 氾 濫 原 と Google Earth の宿泊レイヤが重ねて表示されています。 TNT ラスタオブジェクト TNT ベクタオブジェクト TNT 透 明 ラ ス タ を PNG へエクスポート エクスポートする と 2 つのファイル が出来ます KMLファイルを ダブルクリックす ると、Google Earth が開き、透明部分を 持った PNG ファイル が正しい位置に表示 されます。 Google Earth の宿泊レイヤがオ ンになっていますが、この拡大 率では表示されていません。

エクスポート Google Earth用のラスタGoogle Earthではユーザのラスタファイルを選択し てPC上で自由に重ねることが出来ます。TNTmipsや TNTeditで用意した様々なタイプの地理データオブジェ

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Page 1: エクスポート Google Earth用のラスタGoogle Earthではユーザのラスタファイルを選択し てPC上で自由に重ねることが出来ます。TNTmipsや TNTeditで用意した様々なタイプの地理データオブジェ

 Google Earth ではユーザのラスタファイルを選択して PC 上で自由に重ねることが出来ます。TNTmips やTNTedit で用意した様々なタイプの地理データオブジェクトから、Google Earth に重ねられるラスタを作ることができます。これらのラスタは、GIF (*.gif)、TIFF (*.tif )、PNG (*.png) か JPEG (*.jpg) 形式で、同じ名前のキーホールマークアップ言語 (*.kml) ヘッダーファイルが同じディレクトリになければいけません。KML ファイルには位置情報と、Google Earth がラスタをローカルレイヤとして使うために必要なデータが含まれています。 ベクタ、CAD、シェイプや他の TNT オブジェクトを上の 4 つのラスタタイプのいずれかに変換することによって、オーバレイとして Google Earth に加えることが出来ます。PNG ファイルは透明性と圧縮性を持ち、8ビットカラー合成または 32 ビットのトゥルーカラーRBGalpha 画像として使えるので、PNG ファイルを使うことをお勧めします。PNG ファイルに変換された図形オブジェクトやピンマップ、他のオブジェクトは、この図に示すように図形要素以外の場所は透明になります。もしポリゴン要素や記号が部分的に透明色を使っている場合、それらもPNGファイルでは部分的に透明になります。 どの TNT ラスタオブジェクトも、*.kml ヘッダーファイル付きでエクスポート出来ます。Google は公認のリストに新しい形式を加えるかもしれません。KML ファイルを出力するオプションは、JPEG2000 圧縮ラスタ

(.jp2)、MrSID(.sid) 等のようなラスタのエクスポート形式で選択出来ます。他のソフトウェアも、ARC/INFO ワ ー ル ド や MapInfo TAB フ ァイルと同様に、位置情報を提供する手段としてKML ファイルを採用するでしょう。TNT のエクスポート処理はいずれのエクスポートラスタ形式に対してもこれらの補助ファイルを作成します。 現時点で Google Earth が使う座標参照系は、平均海水面上の標高値を持った 10 進法でのWGS84 の緯度経度だけです。Google Earth に表示するのが目的であれば、この座標系でオブジェクトを作るようにしてください。あるいは変換してからエクスポートします。

エクスポート

Google Earth 用のラスタ

Google Earth の 画 像 上 に TNT で 作 成 し た 氾 濫 原 とGoogle Earth の宿泊レイヤが重ねて表示されています。

TNT ラスタオブジェクト

TNT ベクタオブジェクト

TNT 透 明 ラ ス タ を PNGへエクスポート

エクスポートすると 2 つのファイルが出来ます

KML フ ァ イ ル をダブルクリックす

ると、Google Earthが開き、透明部分を持った PNG ファイルが正しい位置に表示されます。

Google Earth の宿泊レイヤがオンになっていますが、この拡大率では表示されていません。