12
19 注目トピックス 「intra-martでクラウドを作ろう!使おう!」 〜intra-mart Open Cloud PlatformでOpen&EasyなCloud構築を実現〜 最新導入事例 全日空システム企画株式会社 様 EWS2010 基調講演レポート

EWS2010基調講演レポート - intra-mart.jp · のCassandraを採用し、ソーシャルなアプリケーショ ンに求められる高速なデータ管理を実現しています。

  • Upload
    others

  • View
    2

  • Download
    0

Embed Size (px)

Citation preview

Page 1: EWS2010基調講演レポート - intra-mart.jp · のCassandraを採用し、ソーシャルなアプリケーショ ンに求められる高速なデータ管理を実現しています。

19

注目トピックス

「intra-martでクラウドを作ろう!使おう!」〜intra-mart Open Cloud PlatformでOpen&EasyなCloud構築を実現〜

最新導入事例

全日空システム企画株式会社 様

EWS2010 基調講演レポート

Page 2: EWS2010基調講演レポート - intra-mart.jp · のCassandraを採用し、ソーシャルなアプリケーショ ンに求められる高速なデータ管理を実現しています。

intra-martパートナーによるソリューション展示株式会社アイネスアルプス システム インテグレーション株式会社株式会社NTTデータ株式会社NTTデータ四国株式会社NTTデータシステムズ株式会社NTTデータビジネスブレインズ株式会社NTTデータビズインテグラル京セラ丸善システムインテグレーション株式会社クイックバインダー株式会社株式会社コア株式会社ジール株式会社JSOLジャパンシステム株式会社スミセイ情報システム株式会社西華産業株式会社ゼネラル・ビジネス・サービス株式会社TIS株式会社東洋ビジネスエンジニアリング株式会社株式会社ビジネスネットコーポレーション株式会社日立ソリューションズ

富士ゼロックス株式会社富士ゼロックス情報システム株式会社三井情報株式会社株式会社Minoriソリューションズ株式会社ワイ・エス・エス

(五十音順)

■ 特別基調講演

「SaaS・クラウドのトレンドと 近未来の姿」

ITジャーナリスト新野 淳一氏

■ intra-mart講演

「SaaS・クラウド時代における全体最適のIT基盤づくりとは」

株式会社NTTデータ イントラマート代表取締役社長 中山 義人

※ホームページから講演資料の一部をダウンロードできるようにいたしました。ダウンロードはこちら

http://www.intra-mart.jp/special_event/enterprise_web_solution_2010_report.html

intra-mart年間最大イベント「Enterprise Web Solution 2010」開催いたしました!

日時:2010年10月22日(金)会場:ウェスティンホテル東京

intra-mart展示コーナー・intra-mart WebPlatform╱IMワークフロー

・intra-mart BPM

・intra-mart VisualDesigner Ver7.2

・intra-mart IMメール

・intra-mart イントラネット・スタートパック

・intra-martでクラウドを作ろう・使おう

・intra-martのコンサルティング・研修サービス

・intra-mart Notes移行ソリューション

・intra-mart バージョンアップサービス

・intra-mart iSmart

intra-martユーザ様による事例講演導入時の課題や背景、intra-martで構築したシステム概要から導入効果まで、具体的なお話が満載で、受講者の方々は熱心に聴き入っていました。

クラウドを作ろう!使おう!SaaS・クラウド時代のITシステム基盤を考える1日

去る 10 月 22 日、ウェスティンホテル東京において、当社年間最大のイベント「Enterprise Web Solution(EWS) 2010」を開催いたしました。今年は開催時間を早くし、より多くの方々に展示コーナーをご覧いただくなど、例年以上の盛り上がりをみせ、おかげさまで満員御礼の大盛況のうちに終えることができました。 ご来場、誠にありがとうございました。

株式会社住化分析センター 様住友商事株式会社 様全日空システム企画株式会社 様

ティアック株式会社 様株式会社ニコン 様日本管財株式会社 様

(五十音順)

Page 3: EWS2010基調講演レポート - intra-mart.jp · のCassandraを採用し、ソーシャルなアプリケーショ ンに求められる高速なデータ管理を実現しています。

IM-Press vol.19 3

 10月22日、私どものプライベートセミナーである「Enterprise Web Solution 2010」が大々的に開催されました。

 今回は特に多くの導入ユーザ事例を公表させていただく機会が生まれ、ご参加いただいた皆様にもご満足いただける内容になったのではと考えています。

 季刊誌特集でも基調講演内容を中心に取り上げましたが、ぜひこの新しい intra-mart の方向性を御理解いただければありがたく思います。

 さて、先日皆で社員旅行に行ってきました。千葉勝浦温泉ですが、行きのバスから盛り上がり、いい思い出になりました。 気分もリフレッシュして、また皆さまへ良いご提案ができるように全社員がんばってまいります。

 引き続き皆様のご指導よろしくお願いします。

株式会社 NTTデータ イントラマート代表取締役社長 中山 義人

Introduction はじめに

Contents 目次

表紙の言葉「孫康映雪(そんこう-えいせつ)」 苦労して勉学に励むことのたとえ。苦学すること。▽「映雪」は雪明かりで書物を照らす意。晋(しん)の孫康が雪明かりで読書したこと。車胤(しゃいん)とともに「蛍雪之功」の故事で知られる。

『蒙求(もうぎゅう)』の一句。(三省堂提供「新明解四字熟語辞典」より引用)

NECネクサソリューションズ株式会社ソリューション・サービス事業企画部長鈴木 誠司 様

執筆者

3

4

6

8

10

ご挨拶

表紙の言葉

[特集] EWS2010 基調講演レポート

[注目トピックス] 「intra-martでクラウドを作ろう! 使おう!」         〜intra-mart Open Cloud PlatformでOpen&EasyなCloud構築を実現〜

[最新導入事例] 全日空システム企画株式会社 様

「intra-mart クラウドパートナー制度」展開中! intra-mart Evangelist 紹介

intra-mart 研修情報裏表紙

intra-martユーザ様による事例講演導入時の課題や背景、intra-martで構築したシステム概要から導入効果まで、具体的なお話が満載で、受講者の方々は熱心に聴き入っていました。

Page 4: EWS2010基調講演レポート - intra-mart.jp · のCassandraを採用し、ソーシャルなアプリケーショ ンに求められる高速なデータ管理を実現しています。

IM-Press vol.194

Webフロント領域に起きようとしている本質的な変化

 これまでintra-martは2200社を超えるお客様に対して、Web フロント領域においてさまざまな付加価値を提供してきました。 今回の EWS でも下記のお客様がそれぞれの分野で導入効果を自ら語っていただいております。

 しかし近年、この Web フロントの領域では二つの新しいテクノロジーが出現し、さらなる大きな進化をもたらしつつあるとともに、今までできなかったような大きな効果を実現できる機会をもたらします。 一つは Twitter や Facebook などに代表される「Social Technology」、もう一つは「Cloud Technology」です。

 これまでの仕事は下図のように、目的から手段(ツール)を選択し自ら取りに行くことを求められていました。 しかしながらその手段はどんどん多様化しつつあり、結果として仕事の効率は落ちていくことになります。

 ここに、Social Technology & Cloud Technology をうまく取り込んでいくことで、下図のような新しい作業環境を Web フロントで展開することができるのです。

Social Technologyがもたらす 重要な付加価値

 それでは実際の画面(ログイン直後にポータルに表示される IMBOX)を見ていきましょう。 ここでは自分が「フォローする」と設定した対象(従業員やチームなど)が発したさまざまな情報が Twitter のような形式で流れていきます。 また同様なフォロー設定で、特定顧客の営業日報や、取引先に関する社内情報なども表示され共有できます。

システム共通基盤の確立が「真の企業競争力」を実現するシステム共通基盤の確立が「真の企業競争力」を実現する

ERPフロントでの情報システムの統合 すべての従業員が日常で使いこなせるWebフロント

グループ会社展開とグループガバナンスを実現するシェアードサービスの実現 グローバルでの全体最適の実現

SOAシステム共通基盤によるコスト削減 高い開発生産性と柔軟性・拡張性に優れたシステム基盤

内部統制ワークフローの実現 業務改善と効率化を推進する仕組み

文書管理 電子会議室

BI / レポート

ERP

ワークフロー

メールIntegral

SFA

文書管理

IM BOX

電子会議室

BI / レポート

ERP

ワークフロー

メールIntegral

SFA

特 集

1

2

(1)フォローすることですべての必要な情報が必要な人に届く(2)欲しい情報がポータルに流れ、共有したいときには RT(リ

ツイート)する(3)1日の仕事が Web フロントだけで把握でき、かつ完結

する

今回の EWS2010 基調講演では、イントラマート社長中山より「SaaS・クラウド時代における全体最適の IT 基盤づくりとは」と題して、新しい Web フロントシステムの可能性について デモンストレーションを交えながらわかりやすく提示されました。

これは intra-mart の次世代バージョンにもつながっていく重要なメッセージですので、季刊誌の特集でも特別編集で取り上げたいと思います。

EWS2010 基調講演レポート

Page 5: EWS2010基調講演レポート - intra-mart.jp · のCassandraを採用し、ソーシャルなアプリケーショ ンに求められる高速なデータ管理を実現しています。

IM-Press vol.19 5

 さらにフォロー対象をワークフローや ERP などの既存システムにすると、その対象システム内部の情報を定期的にクローン収集して IMBOX に表示していきます。

(たとえば、ワークフロー進捗をメッセージ表示したり、ある品目が指定した在庫量を上回ったらそのアラームを表示するなど、事前にさまざまな項目を設定できます)

 まさに1日の仕事が Web フロントだけで把握でき、かつ完結する環境が実現できるので、大幅な業務生産性の向上を図ることができます。

Cloud Technologyを取り込むメリット

 このように ERP などの基幹システムの情報をリアルタイムに取り込んでいくとその情報量は膨大なものになっていきます。 これらすべてのデータを RDB で処理しようとすることはもはや困難であり、新しい Cloud Technology

(NoSQL や Hadoop)なども積極的に取り入れていくことが重要です。

 特に OSS で普及し始めている「Hadoop」は膨大なデータ量を分散バッチ処理で短時間にこなすのに最適です。 JobDesigner 画面からあらかじめ定義しておいたHadoop の Job を呼び出して実行することが可能です。

 また上記の IMBOX のバックエンドとしては、NoSQLの Cassandra を採用し、ソーシャルなアプリケーションに求められる高速なデータ管理を実現しています。

 さらに、IMBOX に表示された情報から素早いアクショ

ンをとるための仕組み(Social BPM)についてもデモンストレーションを実施しました。

Webフロントの適用領域は拡大していく(モバイル対応、クラウド対応)

(1)Webフロントをポータブルに まさに一日の仕事に必要な情報がこの IMBOX にすべてタイムラインとして流れてくるわけですから、外出中でもどこでも活用したくなります。 当日はデモンストレーションとして、NTTドコモから発売された「GALAXY」上で操作を行いました。

(2)クラウドパートナーの推進 また、intra-mart はマルチテナントアーキテクチャを内包していますので、構築されたアプリケーションはクラウド上に展開することで SaaS プラットフォームとして利用可能です。

 そこで当日はこの展開を加速していただける「クラウドパートナー」についても発表しました。 クラウドパートナーについてはP10をぜひ参照ください。

まとめ

 intra-mart は最新技術を積極的に取り込みながら日々進化しています。 既存システムにくっつき、従業員の日常業務に溶け込みながら、業務効率を大きく向上させる「全体最適のWebフロント」。それらがもたらす重要な付加価値は企業経営にも大きな変革をもたらすことができます。 今後ともぜひintra-martのソリューションにご注目ください!

Node Node

Node Node

Node Node

Node Node

Node

Node

HDFS HDFS

map

map

reduce

reduce

reduce

intra-martWebPlatform

IMBOX

JobDesigner

本 社 A社 B社 C社

CloudCloud

共用DB

本社レコード

A社レコード

B社レコード

C社レコード

真のマルチテナント

クラウド上での開発環境

Biz∫などの豊富なクラウド対応アプリケーション

真のマルチテナント

クラウド上での開発環境

Biz∫などの豊富なクラウド対応アプリケーション

3

4

5

Page 6: EWS2010基調講演レポート - intra-mart.jp · のCassandraを採用し、ソーシャルなアプリケーショ ンに求められる高速なデータ管理を実現しています。

注目トピックス

IM-Press vol.196

オープン化がもたらした課題

 レガシーからオープン化の流れはメリットも多いですが、複雑さを招いてしまいました。

1

まずはプライベートクラウドを作ろう

 そこで、仮想化技術を中心とするクラウドのメリットを享受しながら、「社内・関連会社」だけの自社に最適な仕様で安全性の高い環境が構築できる『プライベートクラウド構築』に注目が集まっています。

3

クラウドへの期待と不安

 昨今の仮想化技術の進展やネットワークの高速化と共に、複雑なシステムをクラウド化することで複雑さが解消され次のメリットが出てきます。

2

 しかしながら各クラウドベンダーから提供されている現状のクラウドサービスに不安も多いのではないでしょうか? お客様からはこのような声が聞こえてきます。

「外資系のパブリッククラウドはセキュリティが心配」「メーカーのクラウドも囲い込みでオープンさがなくなると意味がなくなってしまいます」 お客様はオープンで信頼と安心感のあるクラウドを求めているようですね。

仮想化がもたらすメリットと新たな課題

 VMWare に代表される仮想化の仕組みは多くの恩恵を採用企業にもたらしています。

4

 intra-mart ユーザ様でも intra-mart のシェアードサービス機能を活用され、業務アプリケーションをグループ会社に共同利用型で展開するプライベート SaaS を構築されていましたが、利用者の増加に伴いバージョンアップと仮想化を実現されています。

(下記事例トヨタアドミニスタ様)

しかしながら、仮想化の普及とともに新たな課題も出てきました。

◆仮想化(VM)を調達・運用するためのコストの増大◆仮想化(VM)運用・管理ツールの限界◆仮想化ベンダーのロックインこれらを解決する intra-mart の解決策を見ていきましょう。

( 仮想化メリット例 )

パブリッククラウド

本社IDC本社IDC

プライベートクラウド(仮想化サーバ群)

パブリッククラウドプライベートクラウド(仮想化サーバ群)

部署や関連会社などへ仮想化されたサーバを提供する

クラウド環境(ハードウェア・ミドルウェアの抽象化)

仮想化技術の進展、ネットワークの高速化

【クラウドによるメリット例】複雑さの解消による運用(開発)コストダウン+資源最適化とスケールアウトの容易化

+他システムとの連携性UP

SaaSアプリケーション

アプリケーション

AP

MW

HW

AP

MW

HW

AP

MW

HW

AP

MW

HW

レガシーシステム オープンシステム

クラウドが解消

AP

MW

HW

AP

MW

HW

AP

MW

HW

辛く面倒

DBサーバDBサーバ

サービスサーバサービスサーバ

ロードバランサーロードバランサー

WWWサーバWWWサーバ

Ap-RuntimeAp-

Runtime

.........

サイジング 専門家不在

トラブル切分

け性能問題

サイジング 専門家不在

トラブル切分

け性能問題

均一なスペックサーバが手に入る

◆システム構築の手間を減らし、スピード向上とコスト削減

◆物理サーバの稼働率向上によるコスト削減

◆構築・運用のフットワークが向上し、投資効果がアップ

物理的管理からソフトウェア的管理へ

処理能力を効率よく活用し、物理サーバの台数を削減

(intra-martクラウドDay2010トヨテック様資料より引用)

「intra-martでクラウドを作ろう! 使おう!」~intra-mart Open Cloud PlatformでOpen&EasyなCloud構築を実現~

去る 10 月 22 日に開催されました弊社イベント「EWS2010 セミナー」において、満員御礼となったセッション B-2「自社にあったクラウドを作ろう!使おう! intra-mart クラウド構築のポイント」と題しクラウドのメリットや課題とその解決策についてデモンストレーションを交えながら具体的にご覧頂きました。本特集ではその内容をまとめ、intra-mart による Open & Easy なクラウド基盤作りについて御紹介致します。

Page 7: EWS2010基調講演レポート - intra-mart.jp · のCassandraを採用し、ソーシャルなアプリケーショ ンに求められる高速なデータ管理を実現しています。

IM-Press vol.19 7

 いかがでしたでしょうか。intra-mart はお客様が求めるOpen&Easy なクラウドを、より低コストにご提供できるよう日々努力、邁進しております。今後も intra-mart の クラウド『intra-mart Open Cloud Platform』にご注目下さい。

intra-martによる今風なクラウド作りの ポイント その2

 次は「ポイントその1」で解説したプライベートクラウドの構成要素を、いかにコストを抑えて構築するか?いかに Open な仕組みとするか?について触れてみたいと思います。 intra-mart はかねてよりオープンソースの採用を推進し、製品に実装して参りました。この考え方を更に進め、フル OSS クラウドに向けた取り組みをご紹介致します。

6

 仮想化インフラから仮想化を管理するしくみまでオープンソースで実現し、更なる低コストやオープン性を実現しようとするものです。

 これはクラウドが実現する下記の例のような恩恵を更に加速するものとして取り組みます。・散在する開発試験環境をクラウドとして統合、利用率

を高めることで開発コストを抑えたい・開発試験工程での機器調達・設置のリードタイムを短

縮し開発期間を圧縮したい

さて何が便利になるのでしょう?◆利用者が VM(仮想マシン)をオンデマンドで構築する

セルフサービス型クラウドを提供できます◆フル OSS セルフサービス型クラウドにより仮想マシン

調達・運用コストを削減します

 また OSS への不安もあると思いますが下記により安心してお使い頂けるようご提供しております。・安心して OSS クラウドを利用頂くために徹底的な機能

検証と品質強化を実施しています・利用者管理やクラウドのアクセス管理など安全に使っ

て頂くための機能拡張を実施しています・運用監視やバックアップに実績のある OSS を採用し信

頼性を高めています

intra-martによる今風なクラウド作りの ポイント その1

 プライベートクラウドは、単なる仮想インフラでは課題を解決できません。ポイントは◆仮想化の仕組みが低コストであること◆仮想化の仕組み自体がベンダーに縛られずオープンで

あること◆仮想化の運用自体がユーザにとって使いやすいもので

あること これらを実現するために intra-mart は下図のような構成要素が必要と考えています。

5

 標準化した IT リソース・運用保守サービスおよび課金体系からなる「メニュー」、効率的な運用と伸縮自在なクラウド環境を実現する「運用自動化ツール」、そのツールと連携する「ポータル機能」、利用者が使いたいサービスや性能をわかりやすく申し込みができすぐに使えるサービス、「パブリッククラウドと連携するアーキテクチャー」を構成要素としています。 更には、この構成要素をお客様の状況に合わせ明確化していく『(仮称)クラウド構築支援サービス』をご用意しています。ここは要件定義フェーズで実施することが重要です。

徹底検証と品質・機能強化を行った OSS(オープンソースソフトウェア)を活用しクラウドの基本構成だけではなく、バックアップや運用管理を含むすべての機能を OSS で提供、クラウドのデファクトである AmazonEC2/S3 と互換性のあるインターフェースを持つプライベートクラウドを構築します

パブリッククラウド(他社との共用)パブリッククラウド(他社との共用)

仮想インフラ

メニュー

パブリッククラウドと連携する

アーキテクチャー

課金体系

運用自動化ツールポータル機能(運用自動化ツールと連携)

標準化されたITリソース

標準ミドルウェア・フレームワーク(intra-mart WebPlatform)

標準化された運用保守サービス

申し込んだらすぐに使える迅速で柔軟なサービス

低コストで納得感があるメニュー

高いスケーラビリティー

利用部門

システム部門

効率的な運用業務

要件定義 設 計 開 発 テスト

目的明確化1

現状調査2

標準化 /メニュー設計3

アーキテクチャー設計4

運用業務設計5

システム構築工程

社内ネットワーク社内ネットワーク

専用ネットワーク専用ネットワーク

VMVMVM

NC

VMVMVM

NC

CC/SC

VMVMVM

NC

CLC

WalrusEBS

■CLC(クラウド・コントローラ)利用者からの要求を受け付ける

■CC/SC(クラスタ・コントローラ/ストレージコントローラ)利用者が仮想マシンにアクセスするネットワーク構成、仮想マシンイメージを保存、永続的な保存ストレージ(EBSボリューム)を提供

■WalrusAmazonS3に相当する機能パブリック・プライベートな仮想マシンイメージを保存

■EBS(Elastic Block Storage)AmazonEBSに相当する機能外付けハードディスクのように、利用者のデータを保存

■NC(ノード・コントローラ)VM(仮想マシン)を制御する

フルOSSクラウド構成図

開発者 利用者

開発ツールVisualDesignere-Builder

仮想環境機能(OSSクラウド基盤)

仮想環境(OS) 仮想環境(OS)

AP基盤(intra-mart) AP基盤(intra-mart)

SaaSポータル IM-VisualDesigner

開発クラウドへの利用イメージ

「intra-martでクラウドを作ろう! 使おう!」

Page 8: EWS2010基調講演レポート - intra-mart.jp · のCassandraを採用し、ソーシャルなアプリケーショ ンに求められる高速なデータ管理を実現しています。

全日空システム企画株式会社ビジネスシステム部 第四チーム リーダー

西山 久美子氏

全日空システム企画株式会社ビジネスシステム部 第四チーム シニアエキスパート

吉田 美沙氏

全日空システム企画株式会社ビジネスシステム部 第四チーム エキスパート

小川 昌宏氏

 12社5000ユーザが使う 4アプリケーションをSaaSサービス化

 全日空システム企画(以降、ASP)が開発したSaaS型シェアードサービスのアプリケーションは、勤務管理、人事データベース、品質管理、一般申請(人事、経費精算などのワークフロー)の4種類である。すでに9社がマルチテナントシステムのSaaS利用へ移行済みで、2010年度中に3社加わって12社になる。 「グループ全体は約50社、そのうちでASPが担当しているのが約20社。グループ会社にはIT部門がないことが多いため、従来から、ASPが開発・運用・保守を担当してきました」と説明するのは、ビジネスシステム部 第四チーム リーダーの西山久美子氏だ。 これまでは、1社ごとに本番用と開発用の

サーバを立て、システムを開発し、ASPがサーバ管理を行ってきた。 「サーバは物理的にはデータセンターに集

中配置していましたが、個社ごとにシステムがバラバラであったため、サーバ台数も多くなり、維持コストもかかります。そこで、共通システムを構築し、個別ニーズにも対応できるSaaS型サービスとして提供することにしました」(西山氏)。 システム統合によって、サーバ台数は大幅に削減された。現在、本番機6台、開発機1台、合計7台で、12社約5000ユーザに対して、4種類のアプリケーションを提供する体制が整っている。 「個別システムのときは、本番機と開発機を個社ごとに確保していたため、12社なら最低でも36台必要。実際には40台以上のサーバが必要となっていました」と、ビジネスシステム部 第四チーム シニアエキスパートの吉田美沙氏は大きな成果を語る。 ただし、システムを共通化したのは、サーバ統合/サーバ台数削減が主目的ではない。 「グループ会社が個別に保有している資産の統合・共用・有効活用と、グループ会社の管理系業務を標準化、つまりガバナンスと全体最適化が最終的な目標です」と西山氏は言う。

開発ツールを統一し、共通フレームワークを確立した1stステップ

 業種・業態の異なる10社以上の企業が共用できるSaaS型のマルチテナントシステムは、一朝一夕で開発できたのではない。 1stステップとして、2004~2005年ごろから、Webシステムの共通フレームワークを構築してきた。 「システムごとに個別のパッケージや開発ツールを適用していると、複数の技術が使える

人材を常に確保しておかなければならないという状況に陥ります。共通部分が多い管理系システムを皮切りに、開発言語/開発ツールを1つに統一することで、開発・保守・運用を担当する人材の有効活用を図りたいと考えました」(西山氏)。 ANAグループは業務内容が特殊であるため、汎用パッケージでは原型をとどめないほどカスタマイズしなければならず、開発にも保守にも余分なコストかかかるという課題を抱えていた。遵守しなければならない法令も特殊であるため、法令や社内ルールが変わったときに、パッケージでは即応できない。 また、24時間365日のサービス提供を実現するためにも、ソースプログラムを細部まで把握しておく必要があった。 そこで、生産性と保守性の高い開発ツールを探して、intra-martに行き着いた。 intra-martなら、パッケージでは対応できない独自の機能も柔軟に開発できる。しかも、ワークフロー、標準APIなどがそろっており、開発生産性が高い。幅広く利用されている開

発ツールであるため、社外の開発スタッフを確保しやすいのも魅力だ。 そして、オープンソースのintra-martを使えば、仕様変更への迅速な対応と、ハイレベルな保守運用サービスを実現できる。またASPのSEは、intra-martを知っていれば、いくつものアプリケーションの開発から障害対応まで、柔軟に対応できるのである。

PaaS層が標準化されていたためSaaS層共通化も容易に実現

 intra-martを数年間にわたって使い続けた結果、標準フレームワークが自然に定着し、2ndステップへ進む条件が整ってきた。そこで2007年、intra-martのバージョンアップを好機として、マルチテナントシステム「αBiZシステム」の開発をスタートしたのである。 従来から、個社システム単位ではあるが、開発ツールをintra-martに統一してきた成果は大きかった。 「intra-martは標準でマルチテナント機能を備えていますから、当然ながらその機能を活用しました。業務ロジックは基本的に変化なし。考え方も踏襲できたし、プログラムも多くが再利用できました」と、ビジネスシステム部 第四チーム エキスパートの小川昌宏氏。 レイヤ構造を見ると、1stステップでは、intra-martの上に、検索キーや共通部品などを「ASPコア」として開発し、その上層として個別アプリケーションを動かしていた。2ndステッ

プでは、intra-martのバージョンアップによって変わったAPIをラッピングして部品化するなど、「ASPコア」を大幅に強化・整理。そのうえで、勤務管理・人事データベース・品質管理・一般申請の4アプリケーションをマルチテナントシステムとして搭載した。つまり、PaaS層が1stステップのときから共通化されていたため、SaaS層の標準化が容易に実現できたのである。 「intra-martは、アプリケーションを作るときのモデルが明確なので開発しやすい。データベースアクセスをどのレイヤで設定するか、ユーザビリティを高める画面デザインをどのレイヤで行うか、明確な全体像を開発者間で共有できるため、グループ開発も効率よく進められました」(小川氏)。 業務ロジック担当、データベース担当など、役割を分担して、開発生産性を高めたのである。

個別ニーズに最小限のカスタマイズで対応するマルチテナントシステム

 出来上がった「αBiZシステム」は、「個別」と「共有」の共存を可能にしたマルチテナントシステムである。 PaaS層に相当する「ASPコア」に多数の部品を集約したため、既存のメニューを開放する設定をするだけで機能の追加/削除ができるようになったのである。たとえば、人事データベースと勤務管理の両方を連携させて使うとか、勤務管理とワークフローを連携させて使う

とか、あるいは、地域特性による違いや、業種による勤務体系の違いなど、さまざまな個別ニーズにも、設定を変えたり、組み合わせる部品を入れ替えるだけで、最小限のカスタマイズで対応が完了する。 「共通化・標準化によって、サーバ台数削減と開発運用人材の有効活用ができて、導入コストと運用コストが大幅に削減できました。同時に、個別ニーズへのきめ細かい対応を迅速に行えるようになり、全体の開発工数も大幅低減に成功したのです」と西山氏は語る。 開発工数が従来の3分の1に低減したアプリケーションもある。データベースを統合しているため、グループ会社にまたがった人事異動が発生した場合もデータ連携が容易にできる。利用企業の追加をはじめ、アプリケーションの修正・保守作業をたった1人のSEで対応できるなど、さまざまな付加効果も生まれている。 「intra-martの機能を使って、4アプリケーションをシングルサインオンにしたことも、利用者から高く評価されています。また、intra-mart 6.1はパフォーマンスが良い。6台の本番機を約5000ユーザが使っていますが、レスポンスも快適です」と西山氏は言葉を添える。 今後は、マルチテナントシステムへ移行していないグループ会社にも、利用を拡大していく。また、次回のサーバ更改のタイミングで、仮想化を視野に入れる方針だ。 「たとえば、業務支援機能を強化するために、パブリックのクラウドサービスと連携させるというときでも、intra-martがベースになっていれば、連携がスムーズにいくと期待しています。『個別と共有の最適な共存』をしたからこそのメリットを、これからも拡大していきたい」と西山氏は語った。

ANAグループのIT部門の中核企業である全日空システム企画(以降、「ASP」と表記)は、間接業務支援のマルチテナントシステムを開発し、2008年4月から、SaaS型シェアードサービスとしてANAグループ会社各社へ提供している。従来、1社ごとに個別に構築していたシステムを統合したことにより、30~40台必要であるところ7台に集約することに成功。システムの導入コストと保守運用コストの大幅に削減できた。しかも、個社ごとの個別要件には、設定変更や部品の入れ替えだけできめ細かく対応できる体制を整えて、システム開発・修正時のコーディング量も大幅に減らした。intra-martで構築したマルチテナントシステムが、「個別」と「共有」の共存を可能にしたのである。

全日空システム企画株式会社本  社:東京都大田区羽田空港3丁目5番10号 ユーティリティセンタービル設  立:1986年8月資 本 金:5,250万円売 上 高:248億円(2010年3月期)従 業 員:792名概  要:

http://www.asp-kk.co.jp/

ANAグループにおけるIT部門の中核を担う企業。ANAのシステム開発・運用・保守を全面受託して、フライトの信頼性と安全性をシステム面から支えてきた。最近は、その英知をグループ外の幅広い企業にも提供。キャッチフレーズは「First Class IT system」(ミッションクリティカルな業務活動にファーストクラスの「安心」と「信頼」を)

1stステップでは、intra-martの上に、検索キーや共通部品などを「ASPコア」として開発し、その上層として個別アプリケーションを動かしていた。2ndステップでは、intra-martのバージョンアップを行うと同時に、「ASPコア」を強化・整理したうえで、勤務管理・人事データベース・品質管理・一般申請の4アプリケーションをマルチテナントシステムとして搭載した。PaaS層があらかじめ統一されていたため、SaaS層の共通化が比較的容易に実現できたのである。

IM-Press vol.198

全日空システム企画株式会社 様ANAグループSaaSアプリケーションプラットフォームを構築。

「きめ細かい個別対応」と「効率的な標準化」の共存に成功

最新導入事例

Page 9: EWS2010基調講演レポート - intra-mart.jp · のCassandraを採用し、ソーシャルなアプリケーショ ンに求められる高速なデータ管理を実現しています。

全日空システム企画株式会社ビジネスシステム部 第四チーム リーダー

西山 久美子氏

全日空システム企画株式会社ビジネスシステム部 第四チーム シニアエキスパート

吉田 美沙氏

全日空システム企画株式会社ビジネスシステム部 第四チーム エキスパート

小川 昌宏氏

 12社5000ユーザが使う 4アプリケーションをSaaSサービス化

 全日空システム企画(以降、ASP)が開発したSaaS型シェアードサービスのアプリケーションは、勤務管理、人事データベース、品質管理、一般申請(人事、経費精算などのワークフロー)の4種類である。すでに9社がマルチテナントシステムのSaaS利用へ移行済みで、2010年度中に3社加わって12社になる。 「グループ全体は約50社、そのうちでASPが担当しているのが約20社。グループ会社にはIT部門がないことが多いため、従来から、ASPが開発・運用・保守を担当してきました」と説明するのは、ビジネスシステム部 第四チーム リーダーの西山久美子氏だ。 これまでは、1社ごとに本番用と開発用の

サーバを立て、システムを開発し、ASPがサーバ管理を行ってきた。 「サーバは物理的にはデータセンターに集

中配置していましたが、個社ごとにシステムがバラバラであったため、サーバ台数も多くなり、維持コストもかかります。そこで、共通システムを構築し、個別ニーズにも対応できるSaaS型サービスとして提供することにしました」(西山氏)。 システム統合によって、サーバ台数は大幅に削減された。現在、本番機6台、開発機1台、合計7台で、12社約5000ユーザに対して、4種類のアプリケーションを提供する体制が整っている。 「個別システムのときは、本番機と開発機を個社ごとに確保していたため、12社なら最低でも36台必要。実際には40台以上のサーバが必要となっていました」と、ビジネスシステム部 第四チーム シニアエキスパートの吉田美沙氏は大きな成果を語る。 ただし、システムを共通化したのは、サーバ統合/サーバ台数削減が主目的ではない。 「グループ会社が個別に保有している資産の統合・共用・有効活用と、グループ会社の管理系業務を標準化、つまりガバナンスと全体最適化が最終的な目標です」と西山氏は言う。

開発ツールを統一し、共通フレームワークを確立した1stステップ

 業種・業態の異なる10社以上の企業が共用できるSaaS型のマルチテナントシステムは、一朝一夕で開発できたのではない。 1stステップとして、2004~2005年ごろから、Webシステムの共通フレームワークを構築してきた。 「システムごとに個別のパッケージや開発ツールを適用していると、複数の技術が使える

人材を常に確保しておかなければならないという状況に陥ります。共通部分が多い管理系システムを皮切りに、開発言語/開発ツールを1つに統一することで、開発・保守・運用を担当する人材の有効活用を図りたいと考えました」(西山氏)。 ANAグループは業務内容が特殊であるため、汎用パッケージでは原型をとどめないほどカスタマイズしなければならず、開発にも保守にも余分なコストかかかるという課題を抱えていた。遵守しなければならない法令も特殊であるため、法令や社内ルールが変わったときに、パッケージでは即応できない。 また、24時間365日のサービス提供を実現するためにも、ソースプログラムを細部まで把握しておく必要があった。 そこで、生産性と保守性の高い開発ツールを探して、intra-martに行き着いた。 intra-martなら、パッケージでは対応できない独自の機能も柔軟に開発できる。しかも、ワークフロー、標準APIなどがそろっており、開発生産性が高い。幅広く利用されている開

発ツールであるため、社外の開発スタッフを確保しやすいのも魅力だ。 そして、オープンソースのintra-martを使えば、仕様変更への迅速な対応と、ハイレベルな保守運用サービスを実現できる。またASPのSEは、intra-martを知っていれば、いくつものアプリケーションの開発から障害対応まで、柔軟に対応できるのである。

PaaS層が標準化されていたためSaaS層共通化も容易に実現

 intra-martを数年間にわたって使い続けた結果、標準フレームワークが自然に定着し、2ndステップへ進む条件が整ってきた。そこで2007年、intra-martのバージョンアップを好機として、マルチテナントシステム「αBiZシステム」の開発をスタートしたのである。 従来から、個社システム単位ではあるが、開発ツールをintra-martに統一してきた成果は大きかった。 「intra-martは標準でマルチテナント機能を備えていますから、当然ながらその機能を活用しました。業務ロジックは基本的に変化なし。考え方も踏襲できたし、プログラムも多くが再利用できました」と、ビジネスシステム部 第四チーム エキスパートの小川昌宏氏。 レイヤ構造を見ると、1stステップでは、intra-martの上に、検索キーや共通部品などを「ASPコア」として開発し、その上層として個別アプリケーションを動かしていた。2ndステッ

プでは、intra-martのバージョンアップによって変わったAPIをラッピングして部品化するなど、「ASPコア」を大幅に強化・整理。そのうえで、勤務管理・人事データベース・品質管理・一般申請の4アプリケーションをマルチテナントシステムとして搭載した。つまり、PaaS層が1stステップのときから共通化されていたため、SaaS層の標準化が容易に実現できたのである。 「intra-martは、アプリケーションを作るときのモデルが明確なので開発しやすい。データベースアクセスをどのレイヤで設定するか、ユーザビリティを高める画面デザインをどのレイヤで行うか、明確な全体像を開発者間で共有できるため、グループ開発も効率よく進められました」(小川氏)。 業務ロジック担当、データベース担当など、役割を分担して、開発生産性を高めたのである。

個別ニーズに最小限のカスタマイズで対応するマルチテナントシステム

 出来上がった「αBiZシステム」は、「個別」と「共有」の共存を可能にしたマルチテナントシステムである。 PaaS層に相当する「ASPコア」に多数の部品を集約したため、既存のメニューを開放する設定をするだけで機能の追加/削除ができるようになったのである。たとえば、人事データベースと勤務管理の両方を連携させて使うとか、勤務管理とワークフローを連携させて使う

とか、あるいは、地域特性による違いや、業種による勤務体系の違いなど、さまざまな個別ニーズにも、設定を変えたり、組み合わせる部品を入れ替えるだけで、最小限のカスタマイズで対応が完了する。 「共通化・標準化によって、サーバ台数削減と開発運用人材の有効活用ができて、導入コストと運用コストが大幅に削減できました。同時に、個別ニーズへのきめ細かい対応を迅速に行えるようになり、全体の開発工数も大幅低減に成功したのです」と西山氏は語る。 開発工数が従来の3分の1に低減したアプリケーションもある。データベースを統合しているため、グループ会社にまたがった人事異動が発生した場合もデータ連携が容易にできる。利用企業の追加をはじめ、アプリケーションの修正・保守作業をたった1人のSEで対応できるなど、さまざまな付加効果も生まれている。 「intra-martの機能を使って、4アプリケーションをシングルサインオンにしたことも、利用者から高く評価されています。また、intra-mart 6.1はパフォーマンスが良い。6台の本番機を約5000ユーザが使っていますが、レスポンスも快適です」と西山氏は言葉を添える。 今後は、マルチテナントシステムへ移行していないグループ会社にも、利用を拡大していく。また、次回のサーバ更改のタイミングで、仮想化を視野に入れる方針だ。 「たとえば、業務支援機能を強化するために、パブリックのクラウドサービスと連携させるというときでも、intra-martがベースになっていれば、連携がスムーズにいくと期待しています。『個別と共有の最適な共存』をしたからこそのメリットを、これからも拡大していきたい」と西山氏は語った。

ANAグループのIT部門の中核企業である全日空システム企画(以降、「ASP」と表記)は、間接業務支援のマルチテナントシステムを開発し、2008年4月から、SaaS型シェアードサービスとしてANAグループ会社各社へ提供している。従来、1社ごとに個別に構築していたシステムを統合したことにより、30~40台必要であるところ7台に集約することに成功。システムの導入コストと保守運用コストの大幅に削減できた。しかも、個社ごとの個別要件には、設定変更や部品の入れ替えだけできめ細かく対応できる体制を整えて、システム開発・修正時のコーディング量も大幅に減らした。intra-martで構築したマルチテナントシステムが、「個別」と「共有」の共存を可能にしたのである。

全日空システム企画株式会社本  社:東京都大田区羽田空港3丁目5番10号 ユーティリティセンタービル設  立:1986年8月資 本 金:5,250万円売 上 高:248億円(2010年3月期)従 業 員:792名概  要:

http://www.asp-kk.co.jp/

ANAグループにおけるIT部門の中核を担う企業。ANAのシステム開発・運用・保守を全面受託して、フライトの信頼性と安全性をシステム面から支えてきた。最近は、その英知をグループ外の幅広い企業にも提供。キャッチフレーズは「First Class IT system」(ミッションクリティカルな業務活動にファーストクラスの「安心」と「信頼」を)

1stステップでは、intra-martの上に、検索キーや共通部品などを「ASPコア」として開発し、その上層として個別アプリケーションを動かしていた。2ndステップでは、intra-martのバージョンアップを行うと同時に、「ASPコア」を強化・整理したうえで、勤務管理・人事データベース・品質管理・一般申請の4アプリケーションをマルチテナントシステムとして搭載した。PaaS層があらかじめ統一されていたため、SaaS層の共通化が比較的容易に実現できたのである。

IM-Press vol.19 9

Page 10: EWS2010基調講演レポート - intra-mart.jp · のCassandraを採用し、ソーシャルなアプリケーショ ンに求められる高速なデータ管理を実現しています。

intra-mart Open Cloud Platform

「intra-martクラウドパートナー制度」展開中!

イントラマートは今後拡大が見込まれるクラウド市場に向けて、ユーザ自身がクラウド環境を選べる「intra-martオープンクラウドプラットフォーム構想」を発表いたしました。クラウド上でintra-martを利用したクラウド・SaaS事業を展開するパートナーを対象に、クラウドセンター・早期事業立ち上げをサポートする「intra-martクラウドパートナー制度」を展開いたします。この制度により、ユーザはintra-martで業務アプリケーションを構築すれば、クラウドという場の選択がオープンになり、少ない初期投資、非オープン性や囲い込みからの不安削減、本来注力すべき業務ロジックの実装に集中することが可能です。

このコーナーでは、intra-mart Evangelist に認定されたパートナー様をご紹介していきます。intra-mart Evangelist第 3 回目は名菱電子株式会社様です♪

『intra-mart』とはなんぞや?から、はや十数年…

ちぃ〜っと元気が無くなった中部地区でがんばっとるのは 「ドラゴンズ」「グランパス」と、わが「イントラマートチーム」だぎゃぁ。

intra-mart 認定資格チーム全員取得(して、ぎょ〜さんの奨励金)を目指し、手羽先片手にお客様からの高い信頼と満足度向上にがんばっとるがね!

いっぺん名古屋に来たってちょ〜っ。

Evangelistとは…intra-mart をこよなく愛し(!?)、 intra-mart ビジネスにおいて大活躍された方々を認定する intra-mart 最高位の資格です。

今現在10社のパートナーが本制度に加入。今後も増加予定であることから、短期間に intra-mart を搭載したクラウドセンターが数多く増え、ユーザに最適な選択肢と安心感を与えられるものと確信しております。

IM-Press vol.1910

「intra-martクラウドパートナー参加企業」(順不同)

■ 株式会社NTTデータビジネスソリューション事業本部 P&S-BUTEL:050-5547-2064 

■ 株式会社日立ソリューションズサービスデリバリ開発部TEL:03-5780-2111

■ 日本情報通信株式会社SIサービス事業部 ソリューションビジネス開発部TEL:03-6278-6280

■ 丸紅情報システムズ株式会社ビジネス開発部TEL:03-5778-8780

■ アルプス システム インテグレーション株式会社製造流通ソリューション事業部IT ソリューション部ソリューション開発課TEL:03-5499-8036

■ 三井情報株式会社サービス事業本部 サービス営業部 CRE特命ユニットTEL:03-6376-1040

■ JBアドバンスト・テクノロジー株式会社TEL:045-450-6200

■ スミセイ情報システム株式会社東日本ソリューション部TEL:03-3348-6718

■ 株式会社シーアイエスソリューションサービス営業部TEL:052-261-2197

■ TIS株式会社エンタープライズビジネス事業部エンタープライズビジネス営業部TEL:03-5402-2020

★ユーザはintra-martで業務アプリケーションを構築しておけば、特色ある自社に合った intra-mart パートナーのクラウドに乗せればよい NTTデータイントラマート

パートナークラウドセンター

パートナークラウドセンター

「クラウドパートナー制度」によるクラウド立上支援

技術支援マーケティング支援

パートナークラウドセンター

パートナークラウドセンター

intra-mart

intra-mart

intra-martintra-mart

intra-mart

パートナーアプリケーション

パートナーアプリケーション

パートナーアプリケーション

業務アプリケーション

ユーザアプリケーション

ユーザアプリケーション

ユーザアプリケーション

ユーザ企業

ユーザに最適な選択肢と安心感を!「intra-martオープンクラウドプラットフォーム構想」

Page 11: EWS2010基調講演レポート - intra-mart.jp · のCassandraを採用し、ソーシャルなアプリケーショ ンに求められる高速なデータ管理を実現しています。

IM-Press vol.19 11

人事申請 勤務管理経費精算旅費精算

プラットフォームサービス

R○

e-mail:[email protected] URL:http://www.slcs.co.jp

〒160-0023 東京都新宿区西新宿 6-14-1 新宿グリーンタワービルTEL 03-3348-6459 FAX 03-3348-5314 

東日本

〒532-0003 大阪市淀川区宮原 4-1-14 住友生命新大阪北ビルTEL 06-6399-8256 FAX 06-6396-3061

西日本

    其の壱業務サービス単位に組み合わせ利用可能

    其の弐基幹システムとの連携サービスを提供

    其の参高度なセキュリティと万全な態勢で安心安全な運用を提供

フロント業務最適化と効率化を実現!

初登場! Infor ERP LN(旧Baan)とintra-martのリアルタイム連携・バッチ連携が実現ERPコネクター for Infor ERP LN(仮)

http://www.zdh.co.jp/

03-5484-4770 TEL

URL

東京都港区芝浦2-13-7 宇徳田町ビル問い合わせ窓口 担当:芝田

[email protected] E-mail

『ERPコネクター for Infor ERP LN(仮)』は国内製造業に多くの実績を持つERPパッケージ『Infor ERP LN』と、国内No.1*の導入実績を誇る『intra-mart』との接続コネクターです。 Infor ERP LN及び旧Baanに対し、intra-martとのリアルタイム連携、バッチ連携が容易に、短期間かつ低コストで実現可能となります。ERPとワークフローやポータル等との連携により、業務の効率化、スピードアップが期待できます。* ワークフロー市場において。2010年5月、富士キメラ総研調べ。

Page 12: EWS2010基調講演レポート - intra-mart.jp · のCassandraを採用し、ソーシャルなアプリケーショ ンに求められる高速なデータ管理を実現しています。

19

講師

短時間で効率的にintra-mart製品の操作や開発手法を身に付けたい方、intra-martを実際に使ってみたい・触ってみたい方のために、いろいろな技術研修コースを設けております。

優しい講師陣が皆様のご参加をお待ちしておりますので、是非ご参加くださいませ!intra-martセミナー・技術研修の詳細は、HPイベント/セミナーページにてご確認くださいませ。

JavaEEフレームワーク研修コース(初級)

12/ 7(火) 10:00 〜 17:00 1/11(火) 10:00 〜 17:00 2/14(月) 10:00 〜 17:00 2/15(火) 10:00 〜 17:00

IM-Workflow導入研修(設定・基本操作編)

12/22(水) 10:00 〜 17:00 1/21(金) 10:00 〜 17:00 2/28(月) 10:00 〜 17:00

環境設定入門研修コース

12/21(火) 10:00 〜 17:00 1/31(月) 10:00 〜 17:00 2/ 9(水) 10:00 〜 17:00

スクリプト開発研修コース(初級)

12/ 1(水) 10:00 〜 17:00 1/17(月) 10:00 〜 17:00 2/ 1(火) 10:00 〜 17:00 2/ 2(水) 10:00 〜 17:00

BPWワークフロー研修コース(スクリプト開発編)

12/14(火)〜12/15(水) 10:00 〜 17:30 1/25(火)〜 1/26(水) 10:00 〜 17:30 2/22(火)〜 2/23(水) 10:00 〜 17:30

JavaEEフレームワーク研修コース(中級)

12/2(木)〜12/3(金) 10:00 〜 17:30

BPWワークフロー導入研修コース(設定・基本操作編)

12/13(月) 10:00 〜 17:00

JavaEEフレームワーク研修コース(中級)

12/ 8(水)〜12/10(金) 10:00 〜 17:30 1/12(水)〜 1/14(金) 10:00 〜 17:30 2/16(水)〜 2/18(金) 10:00 〜 17:30

BPWワークフロー導入研修コース(設定・基本操作編)

12/13(月) 10:00 〜 17:00 1/24(月) 10:00 〜 17:00 2/21(月) 10:00 〜 17:00

JavaEEフレームワーク研修コース(初級)

12/1(水) 10:00 〜 17:00スクリプト開発研修コース(中級)

12/8(水)〜12/9(木) 10:00 〜 17:30

スクリプト開発研修コース(中級)

12/ 2(木)〜12/ 3(金) 10:00 〜 17:30 1/18(火)〜 1/19(水) 10:00 〜 17:30 2/ 3(木)〜 2/ 4(金) 10:00 〜 17:30

BPWワークフロー研修コース(JavaEE開発編)

12/16(木)〜12/17(金) 10:00 〜 17:30 1/27(木)〜 1/28(金) 10:00 〜 17:30 2/24(木)〜 2/25(金) 10:00 〜 17:30

スクリプト開発研修コース(初級)

12/7(火) 10:00 〜 17:00

BPWワークフロー研修コース(スクリプト開発編)

12/14(火)〜12/15(水) 10:00 〜 17:30

【東京地区】

【大阪地区】

intra-mart 技術研修 開発するならまずは研修! 技術力向上の第一歩

「intra-martってどうやって構築するの?」「intra-mart製品の使い方が知りたい」そんな声にお応えするために、新規研修コースを開設いたしました。各研修コースの内容はご要望に応じてカスタマイズし、御社向けの研修を実施いたします!

◆ 環境設定ハンズオン研修◆ IM-VisualDesigner研修◆ イントラネット・スタートパック研修

◆ クラウド研修◆ BPM研修

研修コースの詳細はこちらをご覧ください。

intra-mart技術研修コース【個別】New

*個別研修は、1 社様向けに開催する研修コースです。 各研修コースとも、3 名様より承ります。

http://www.intra-mart.jp/event-seminar/seminar_kobetsu.html

intra-mart 研修情報

講師

特技はY字バランス!わたしの体のように、講義も柔軟に行っております♪

「受講しやすい環境づくり」と「丁寧な解説」を心がけておま。

関西のお客様は是非ご参加おくんなはれ!お待ちしてまっせ!!

左記以外にも、「こんな研修が受けたい!」

というご要望がございましたらご連絡ください♪

TEL(03)5549-2821 E-mail:[email protected]

「IM-Press」2010年12月1日発行第19号 第1版 年4回発行株式会社 NTTデータ イントラマート 社外報

本誌に記載されている社名および商品名は、各社の商標または登録商標です。

お申込はこちら http://www.intra-mart.jp/event-seminar/education/search.html

弊社ホームページ公開前の1月・2月日程に関しては、スケジュール確定前の予定です。予告無く変更される可能性がございます。